コクゾウムシの駆除対策

コクゾウムシの生態

コクゾウムシは米や麦、トウモロコシ、パスタ、乾燥芋、乾麺等 に生息しています。お米を直接加害する害虫の中では、コクゾウムシの成虫が一番多く見られます。

成虫はゾウ(象)の鼻のような口をもつ黒い虫で、米粒に穴を開け卵を産みつけます。卵は0.6mmと小さく、米粒中に産み込まれるため目につきません。 卵は数日で孵化してウジ状の幼虫となり、 米粒の中を食べながら一ヶ月ほど経つと成虫となり、米粒から出てきます。
玄米貯蔵倉庫で産卵された場合は、玄米を精米機にかけても取り除かれないことがあります。 購入した米にコクゾウムシがついていることがあり、それが家庭内に持ち込まれ繁殖することがよくあります。

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●成虫の特徴
 体長は2.5~3.5mm
 体色は茶褐色~黒褐色
 気温が23℃以上になると活発に活動します。
 1匹のメスが一生に産む卵は200個以上です。

コクゾウムシが発生した場合

直射日光の当たらない風通しの良い場所で、新聞紙やビニールシートなどに米を広げておくと、コクゾウムシの成虫は光を嫌って逃げていきます。
※強い直射日光での日干しは、お米の食味を悪くするので注意してください。

成虫は黒色なので見つけやすいですが、幼虫は見つけにくいものです。 幼虫の場合はお米を糸でつづっていることが多いので、お米がくっついていたり糸を引いているときは幼虫がいると考えます。 死んだ幼虫や食べられた米は水に浮いてくるので、米研ぎの際によく確認します。 万が一コクゾウムシを間違えて食べてしまっても、衛生上問題はありません。

コクゾウムシが発生した米びつは、良く洗って日光消毒してから新しい米を入れるようにします。 米びつの周囲や台所も、砕けたお米などが落ちている可能性があるので、きちんと掃除します。

コクゾウムシ対策

・お米の保管場所である米びつなどは常に清潔にし、風通しの良い涼しい場所に保管しましょう。 コクゾウムシは15℃以下では繁殖できないので、夏場は冷蔵庫での保管をおすすめします。
・購入したときの米袋のままで保存するのはよくありません。米袋には空気抜きのための小さな穴があるので、そこからコクゾウムシが侵入する恐れもあります。 米びつなどに入れ替えて保管するようにしましょう。
・長期間での保存は避けて、できれば1ヶ月以内で食べきる量を購入するのが望ましいです。

・無人精米所で玄米を精米する場合、コクゾウムシがついた玄米が精米された後に別の人が精米する可能性もあります。 そうすると虫の汚染が広がる可能性があるので注意が必要です。

・鷹の爪、ニンニクで防虫
鷹の爪(とうがらし)やニンニクをガーゼや網の袋などに包んで米びつに入れます。においをいやがり虫がつきにくくなります。

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