ゴキブリの種類
ゴキブリの種類は世界で約4000種類いるといわれています。屋内に侵入するゴキブリはおもに「クロゴキブリ」と「チャバネゴキブリ」です。 特徴を一言で言うと、「クロゴキブリ」は黒光りがする黒褐色で体が大きく、「チャバネゴキブリ」は褐黄色で体が小さいです。 日本国内では「チャバネゴキブリ」が最も個体数が多いようです。
クロゴキブリが成虫になるまで約1年かかるのに対して、チャバネゴキブリは約2ヶ月で成虫になります。 寒い場所は苦手ですが、温暖な場所なら1年を通して繁殖可能となるので、チャバネゴキブリの繁殖力は凄まじく、あっという間に増加することになってしまいます。
[クロゴキブリ] ・成虫体長:25~40mm ・産卵回数(一生の間):20回 ・卵の数(1卵鞘あたり):20~30個 ・成虫の寿命:約200日 ・棲息場所:多湿な場所、台所、洗面台、浴室、排水溝 ・生態:寒さに強い、屋外で越冬できる、飛ぶことができ、動きが素早い、屋外活動性が高い
[チャバネゴキブリ] ・成虫体長:12~15mm ・産卵回数(一生の間):3~5回 ・卵の数(1卵鞘あたり):約40個 ・成虫の寿命:メス6ヶ月・オス3ヶ月 ・棲息場所:冷蔵庫のモーター付近、壁のすき間、保温材のすき間、OA機器・電話機内部、コンセントボックスの内部 ・生態:寒さに弱い、屋外で越冬できない、飛べない人目につかない場所に潜んでいる
ゴキブリはどこから侵入するのか
[クロゴキブリ] クロゴキブリは屋外と屋内に生息しています。 屋外では、冬の間は庭の植え込みの下や植木鉢やプランターの下、ゴミ置き場、民家の床下、樹木の隙間、マンホールの裏などに“卵または幼虫の状態”で生息しています。 暖かくなってくると、クロゴキブリは床下通気口や屋根と壁の隙間の割れ目などから侵入してきます。 特に侵入経路として多いのが、台所や洗面所、お風呂などの排水管です。 また、換気口が屋外に面している場合、換気扇の掃除が滞っていると油汚れがつき、その油が好物であるゴキブリが侵入することになってきます。
[チャバネゴキブリ] チャバネゴキブリは寒さに弱く、屋外では生息していませんが、飲食店やビルなどでは暖かいところが多いため、1年中みることがあります。 侵入するときは何かにくっついて移動すると考えられます。 ・段ボール箱の隙間 ・ビールケース ・宅配サービスのカゴ ・スーパーや飲食店で働いていた人のユニフォームや靴の裏など
ゴキブリの好物
ゴキブリは雑食性で何でも食べますが、食べ物の美味しさよりもいい匂いのするほうを好みます。好物がある場所は記憶しており、好物があれば何度も同じ場所に食べに来ます。 ゴキブリを誘引するにはその好物を置いてやるのが効果的です。 ・好きな匂い⇒玉ねぎ、ビール、ジュース、腐った果物、生ゴミ ・好きな食べ物⇒油、砂糖、じゃがいも、パンくず ・嫌いな匂い⇒レモン、ハッカ、エッセンシャルオイル(ユーカリ、ローズマリーなど)