チョウバエ駆除対策

チョウバエの生態

チョウバエは灰黒色の小さな虫で、逆ハート型の形をしており、全身に毛が生えています。 ハエと名が付いていますが、生態的特徴の違いから正式には蚊の仲間に分類されています。

チョウバエは浴室の壁や窓に張り付いていることが多く、トイレや台所の水周りにも見られます。家の中にいるチョウバエには「オオチョウバエ」と「ホシチョウバエ」の2種類です。 「オオチョウバエ」は体長4~5mm、「ホシチョウバエ」は体長1~2mmで、 色が若干薄めです。見た目の違いはほとんど分かりません。

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チョウバエを発見する場所は、住居では浴室、トイレ、台所にほぼ限られます。 発生源は排水系であることが多く、排水溝や浄化槽、屋外の滞水した雨水枡や下水道からも発生します。 排水管や排水口に汚れがついたままにしておくとドロドロとした汚泥(スカム)が発生します。チョウバエの幼虫はこの汚れたものを食べ、やがて成虫になって排水口から出てきます。

チョウバエが常に飛び回っているのを見たら、それだけ排水口周りが汚くなっているということです。 そのような汚水がある場所・汚れている場所を清潔にすることが第一の害虫駆除の方法となります。

チョウバエの幼虫対策

チョウバエは、産卵から2日後には孵化して幼虫となり、幼虫期間は約2週間を経て蛹になり、2日後には羽化します。
チョウバエを駆除するには、卵を産み付けられるような環境を排除することが重要になってきます。成虫を駆除してもその場限りの解決にしかなりません。 チョウバエの卵の温床となる場所があると、成虫はいくらでも沸いて出てくるからです。
チョウバエの卵は、ドロドロの汚れた水や黒ずんだ汚れに産み付けられます。 生まれた幼虫は、そのまま汚れを食べて成長します。 成虫になる前に駆除するようにしましょう。

●トラップの確認
トラップは、排水管の途中に水がたまるような構造になっています。 排水管の途中に水がたまることによって、チョウバエの幼虫は水の中では生きていけないので、このトラップの先には進めません。トラップがきちんと機能している場合は、トラップの手前を徹底的に掃除をすればチョウバエの繁殖は防げます。 トラップがない場合でも、排水管がS字型やU字型になっていれば、トラップと同じ構造です。排水口の奥から悪性がする場合は、トラップがないか、またはトラップが破損して水がたまらなくなっているかです。 トラップがなかったり破損している場合は、ハエを阻止するのが難しいので、新しく設置したり修理することをおすすめします。

●浴室の排水口、排水管
浴室にはバスタブの排水口と洗い場の排水口があるので、どちらも髪の毛や汚れを取り除いて洗浄します。洗い場の排水口はバスケット状のものやお椀型のものがはめこまれているので、それを外して洗浄します。排水管の中は、手が届く限り古歯ブラシなどを使ってこすり落とし綺麗にします。 他にも浴槽の底と床のすき間、ユニットの継ぎ目なども掃除します。 掃除をした後、排水口に塩素系漂白剤をお湯で希釈したものを流し込むと、発生している幼虫を駆除する事が出来ます。

●トイレ
後ろのロータンクや手洗い管など、汚れた水がたまっていたりしていないか確認し、汚れていたら綺麗にします。

●台所の流し台
排水口の中は外せるものは外し、きれいに掃除します。三角コーナーも汚れていたりヌメリがあったりしないように、掃除をしておきます。

チョウバエの成虫対策

●チョウバエの捕獲、駆除
ハエ取り紙やリボン等の粘着シートを用いて、チョウバエを捕獲します。 足元付近など比較的下の方を飛んでいるので、設置する際は下方のジャマにならないような位置に設置しましょう。
マンホールや浄化槽などに発生している密閉空間には、蒸散タイプの殺虫プレートを吊り下げておきます。
※人が活動する室内空間には吊り下げないでください。
チョウバエ用の殺虫剤を用いて駆除を行います。
チョウバエは水に対して非常に弱いので、浴室で成虫を見たらシャワーの水をかけ、水攻めにして流してしまいましょう。

●侵入対策
侵入を防ぐには、窓や扉を開けたままにしないことです。マンホールに隙間があった場合、その隙間を無くしたり、排気管に網を張ると外部からの侵入を防ぐ事ができます。

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