カ(蚊)の生態
●よく見られる蚊とは
アカイエカやヒトスジシマカ(ヤブ蚊)が一般的に見られる蚊です。アカイエカは主に夕方から夜にかけて吸血し、ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)は日中に主に屋外で吸血します。
血を吸うのは雌の蚊だけです。雄は花の蜜や樹液、果物の汁などを吸っています。
蚊は人を吸血すると、だ液を人の体内に注入します。刺されるとかゆみがでるのは、そのだ液に含まれる物質に対するアレルギー反応が起きるためです。
●蚊の一生
種類や季節により変わりますが、アカイエカの場合、卵1~2日、幼虫(ボウフラ)6~7日、蛹3日、成虫1ヶ月程度です。
●幼虫(ボウフラ)の発生場所
蚊は水のある場所に卵を産み付け、幼虫(ボウフラ)が生育していきます。生育場所は、空き缶やペットボトル、空きビン、古タイヤ、浄化槽、池、下水溝などです。
少量の水でも生育するので、場所に応じて対応するようにしなければなりません。
カ(蚊)対策
●侵入を防ぐ
蚊が部屋の中に侵入しないようにするには、網戸の破れなどのすき間をなくす必要があります。
家の外にいる蚊は人間を感知してくっつき、そのまま家に侵入することがあります。
玄関などの出入り口から蚊が侵入することが多いので、家の中に入るときは、蚊を追い払うのがいいでしょう。
戸の開け閉めも迅速に行うようにします。
●幼虫のボウフラを退治する
ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)の場合は活動範囲が狭いので、周辺に必ずボウフラが生息する水たまりや草やぶなどがあります。
雨が降ったあとに、屋外にある空き缶やバケツ、容器などに水がたまったままにしておくと幼虫が発生することになります。
たまった水は捨てるようにしましょう。水がたまらないように逆さにしたり、雨に濡れない場所に置くようにします。
※公道の排水溝や排水マス、池や川がある場合は、個人では対処できません。お住まいの市町村の環境衛生や害虫対策の担当部署に相談してみてください。
カ(蚊)に刺されないようにする
・長袖シャツ、長ズボン、靴下を着用して肌の露出をなくす・市販の虫除けスプレーを使う
・手作りのアロマスプレーを使う
精油⇒シトロネラ、レモンユーカリ、ゼラニウム、レモングラスなど
・水 25ml ・エタノール 5ml ・精油 6滴
※精油は水に溶けないので、エタノールに精油を加えたあとに水を加えてください。
・携帯用蚊取り線香を使う
・蚊は汗のニオイが好きで、汗をかくと寄ってくるので汗はこまめに拭く
・飲酒後は人が二酸化炭素を吐き出す量が増えるため蚊に狙われやすいので注意!
・蚊は黒い色によってくる習性があるので、黒い服は避けたほうがいい