ショウジョウバエ・ノミバエの生態
夏になると台所にコバエがでてくることが多く、そのほとんどはノミバエまたはショウジョウバエです。 春から秋にかけて、腐敗した果物、植物質の生ゴミ、飲みかけのジュースやビール、しょう油や味噌などに誘引されてきます。 他にも台所や浴室の排水口、観葉植物の植木鉢の腐敗水、動植物性食品の腐敗物なども食べます。
●ショウジョウバエ
屋内で見られるのは、ほとんどがキイロショウジョウバエ、クロショウジョウバエです。
キイロショウジョウバエは体長は約2mmと小さく、黄褐色で眼は赤色です。25℃の温度条件では、卵から成虫まで約10日間と非常に短期間で生育します。
●ノミバエ
ノミバエは体長2～3mmで、黄褐色や黒っぽい色をしています。
飛翔もしますが、動きがすばやく強大な脚で走り回ります。
ショウジョウバエ・ノミバエ対策
・生ゴミ
生ゴミを放置することが一番危険です。
収集日は多くは週2回なので、必ずその日に生ゴミを出すようにします。
ゴミ箱は蓋付きのものを使用し、汚れがつくので定期的に洗浄します。ゴミ箱の底にシリカゲルなどの乾燥剤や除湿剤を入れておくと効果的です。
できれば生ゴミはその都度小袋に入れて密封し、ゴミ箱へ入れるといいでしょう。
・三角コーナーに生ゴミを溜めて放置したり、汚れたままにしておくとハエが繁殖しやすくなります。 掃除をこまめにできないときは、三角コーナーは使わず、水切り袋だけのものを使うほうがおすすめです。
・ビールやジュースのビンや缶は、そのまま放置しておかないようにします。必ず水で洗ってから袋などに入れて、収集日に出すようにしましょう。
・食後の食器類は長い時間放置しないで、早目に片付けます。
・台所や浴室の排水口や排水溝に、ドロドロの汚れがたまっていませんか。コバエの幼虫が好む場所です。手が届く範囲は汚れを除去するようにします。
・室内に植木鉢がある場合、受け皿の水が腐敗するとコバエが繁殖する可能性があります。こまめに取り替えるようにします。
ショウジョウバエ・ノミバエ駆除
屋内にいるコバエはエアゾール式殺虫剤で殺虫できます。殺虫剤が使いにくい場所では、ハエ取りリボンを吊り下げておくとコバエが捕獲できます。
殺虫剤を使いたくない場合は、次のような方法があります。
▽めんつゆで駆除
・コップなどに水とめんつゆを5：1くらいの割合で入れ、さらに台所用洗剤を1滴入れて放置しておきます。
コバエはにおいに誘われこの中に入っていき、洗剤によって沈んでいきます。
コップ以外でもペットボトルを切って作ったり、アルミカップなどでも。
・めんつゆの代わりにビール、赤ワイン、酢、麦茶、消毒用アルコール、料理酒などでもＯＫです。