ゴキブリの卵の駆除方法

ゴキブリの卵

ゴキブリは、卵鞘(らんしょう)という卵がはいったがま口のようなカプセルをつくり、卵を乾燥から守ります。この卵鞘の中には数十個の卵が入っています。 ゴキブリは卵鞘をつけたままメスは行動します。卵を持ち歩いているので、巣も繁殖場所も必要ではありません。狭い場所があれば、どこでも繁殖可能となってきます。

クロゴキブリの卵鞘は長さ1cm幅5mm程度で、黒い薬のカプセルのような小豆のような形をしています。 卵鞘はメスの唾液により、家具の隙間や引き出しの奥などに貼り付けられます。人目が届かない場所に貼り付けられるため、発見するのが困難です。

クロゴキブリは孵化の一ヶ月前くらいに卵鞘を体から離すのに対し、チャバネゴキブリは孵化まで卵鞘を体につけています。 チャバネゴキブリは卵鞘を体につけていることで、他の動物に食べられるリスクが減り、卵を孵化させることが容易になってくるのです。

ゴキブリは薬剤によって駆除したのにもかかわらず、卵鞘の中までは薬剤が届かず、卵が生きたままということもあります。 卵が生き延びているので時間が経つと孵化し、またゴキブリが出現する事態に陥ることになります。

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ゴキブリの卵を駆除するには

ゴキブリを発見したということは、どこかに卵があると考えて、卵を駆除するようにします。
卵鞘に殺虫剤は効きません。 卵を産む場所は暗くて湿度が高く暖かい場所なので、そのような場所を掃除機で吸い取ります。 掃除機で吸い取ったら、すぐに紙パックを密封して捨てるようにします。そのまま放置したら、ゴキブリの幼虫がわんさかと出てくる可能性もあるので、注意しましょう。

卵鞘は気温が5℃以下が20日続くと死滅するそうです。 人間が暖房を入れないで生活するのは難しいですが、暖房を入れない工夫をしたり、使っていない部屋の窓を開けたりすると効果がありそうです。

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